終戦祈念日

終戦祈念の日。
72年前の今日、父は横須賀海軍航空基地で終戦を迎えました。
日本の勝利を信じ続け、空母・翔鶴沈没から生還し、その後も整備士として、二度と帰らぬ多くの戦友達を帽振れで見送った末の無念の降伏でした。
敗戦後、GHQの迫害による公職追放の余波で、旧軍人で尚且つ楠公末裔であった父は職に就くこともままならず、軍人は死刑になるという風評まで流され、父の身元を示す写真は全て焼かれたそうです。
自分達が命がけで守ってきたはずの国民達から「死に損ないの臆病者」「戦争犯罪人」という批判を浴びせられる事もあり、身を隠すような日々であったそうです。...
そんな父は散っていった戦友の真の志を思い、日本の現状をいつも嘆いていました。
父親っ子であった私は父の思いを毎日聞いて育ちました。
私の中学の日本史の教師は韓国人のL先生でした。
 L先生から「あなたの父親たち旧軍人は加害者だ」と非難され、当時の授業では教科書さえ開く事を禁じられ、従軍慰安婦の証言ばかり教えこまれ、父が旧海軍の軍人であった事、そして日本人である事を恥ずかしい事と教わりました。
その時の経験は私にとって重いトラウマとして残り、この時代にありながら何故私は軍人の娘などに生まれてしまったのだろうという葛藤に苦しんだ時期もありました。
そんな時を経て、今の私があるのかもしれません。
戦後、同じく心なき批判に苦しんだ方々もおられる事と思います。
今日は自宅での法要の後、護国神社に参拝しました。
当時を知らぬ無責任な歴史批判の声が時折メディアから聞こえてくる今日、父や父の戦友達、散華した英霊の尊い志、そして歴史の真実をしっかりと見据え、日本人の誇りを取り戻さなければならないと改めて感じた終戦の日でした。