政経倶楽部広島支部創立三周年記念例会

広島政経倶楽部創立三周年記念例会へ賛助会員として出席。
記念講演では、政経塾塾長でいらっしゃる林英臣先生の御講話を拝聴。
選挙を直前に控え、政治家として持つべき資質について御教授いただく貴重な機会をいただき感激の極み。
昨今、「公」よりも自らの当選しか頭にない「私」だけの政治家が増えた事は実に嘆かわしい。
曾て朱子学者・佐藤一斎先生は「世間第一等ではなく、古今第一等の人物たれ」と説かれた。...
我が国史を通してその志を永代継承された人物は往々にして皆、公の為に生き自らの節を貫いた国士であった。
そのような誠を持つ人物こそが為政者であるべきで、国民もまつりごとを任せられる資質がある人物か否かをしっかりと見極める目を養わなければならない。
政治を失すると、それはとりもなおさず国力低下に直結するからである。
大局の為ではなく、我欲の為に易々と節を曲げる変節漢が如き政治屋は去るべきである。
国民の信を問う時節到来の砌、各位におかれては、その賢明なる見識を以て各々の志を任せられる人物をしっかりと見極めた上で尊い一票を投じていただく事を切に願ってやまぬ。

また、同じく懇親会にて広島県議会議員の石橋先生よりご挨拶のお言葉をいただいた。
その中で、「共通言語」について説かれ、曾てあったはずのそれらを再認識し、日本人の誇りを取り戻すべきとお話しになられた。
広島には、石橋先生のような大義の為に命を賭して尽くしてくださる憂国の志士がいらしてくださる事に、心強さと感動を覚えた。
日本人の中で封印されてはいるが、そのDNAに眠っている熱き誠はしっかりと刻まれている事を再認識できた。

講演後の祝賀会では、私も賛助会員としてご挨拶させていただきました。

曾て吉田松陰先生は、小石川の獄中で著された「留魂録」の中で「七生説」を唱えられた。
日本人には皆、核となる種を持ち、何らかのきっかけを以てひと度目覚めた時、それはしっかりと根を張り、大きな大木となり揺らぐ事なき大志となり、大人となる。
そして、大人はその死後、肉体は朽ちてもその魂は永遠に生き続けるのだ。
この度の林先生の御講話から、多くの学びをいただいた。
その薫陶を胸に、私もまた、再来月の大東亜戦争開戦の日、広島政経倶楽部にて講演に臨む。
自らに課せられた使命を果すべく全力を尽くして参る決意を新たにすることができた素晴らしき一日であった。