京都 林英臣勉強会 第3回に参加

京都の林英臣先生のお勉強会へ。
会場は、趣き深き町家にて。
本日のテーマは「聖徳太子」。
特に、私個人的にとって長年に亘る最大の謎であった以下の二点について、目の前の霧が晴れるが如き解説をいただき、未だ感激の覚めやらぬ思い。
謎の一つは、崇峻天皇弑逆事件に関与した蘇我馬子と連携を取りつつ政策を進めていった聖徳太子の本意は何であったのか。...
そして、また一つは、聖徳太子が、古来より習俗として信仰してきた神道を重んじつつも、尚、異国からもたらされた仏教の奨励を国是として推し進めた本義はどこにあったのか。
今回の先生のご講義を拝聴し終えた今では、聖徳太子の世情を見渡す天才的なまでの研ぎ澄まされた目と、非常に優れたバランス感覚を痛感し、改めて、聖徳太子とは、まさに不世出の天才であったと改めて痛感している次第。
また、「十七条の憲法」の原文を全て訳しつつ読み下していきましたが、既にこの時代において、その後の日本の国柄とも言うべき国家の意思を政策基盤として憲法に定めていた事も、太子の先見の明の鋭敏さに感服。
法華経を始めとする三経の義疏の解説もまた、目から鱗でした。
本日も学び多き有意義な林先生の御講話、そして、主催してくださった小笹さん、スタッフの皆様に深謝です。
古きを温め新しきを知る、とはよく言ったもので、歴史を正しく知る事ができれば、それは未来にも活かす事ができる、それこそが歴史学の醍醐味。
歴史を学ぶのは誠に楽しい!