茨城県庁を表敬訪問

茨城県庁を表敬訪問。
映画「桜田門外の変」を企画された橘川さんと3年ぶりに再会する事ができました。

明治新政府が確立される僅か8年前の安政7年(1860年)3月3日、水戸浪士17名と薩摩浪士1名によって、大老・井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」。
そして、水戸烈士達の大義の志を伝えるべく、この暗殺事件を映画化されたのが、茨城県庁の橘川さん。

映画では、襲撃の指揮を執った水戸藩士・関鉄之介を中心に、襲撃後の浪士達の過酷極まりない運命を忠実に描き出しています。
ある者は腹をかっさばき、また、ある者は喉を貫いて見事な最期を遂げ、または、無惨極まりない状況に追い込まれながらも、彼らを守り通して散っていった名も無き女性等々、非常に熾烈な描写が多いのですが、その演出によって、水戸烈士達の尊皇の大義に命を懸けた決死の覚悟がリアルに伝わってくる作品となっています。

また、辞世「菊水の 清き流れを長岡に 汲みて御國の 塵を洗わん」の句を遺した高橋多一郎も劇中に登場。

水戸浪士、薩摩浪士らが、桜田門に向かう直前に、楠公社に参拝し、小楠公に倣って髻を奉納した史実を思うに、彼らの起こした、この歴史的大事件の精神的支柱に楠公父子への篤い崇敬があった事は言うまでもありません。

劇中で、純白の雪が真っ赤に染まっていく様は、尊皇の為に命を懸けた烈士達の、熾烈なまでの血涙の赤誠を象徴しているかのようでした。