鹿島神宮参拝

今般の水戸・佐原研修の道中に香取神宮へ参拝、そして、帰路に着く直前には、多くの武人らが旅立つ際に無事を祈ったという鹿島神宮へ参拝、帰途に着く私の「鹿島立ち」を祈願、正式参拝を賜った。

いずれも国家鎮護の神、皇謨守護の神として、古来皇室の崇敬厚く奉幣使の御参向もしばしば行われた。
また、上古より「神宮」と称せられ、その格式の高さが窺える。

鹿島神宮のご祭神・建御雷之男と、香取神宮のご祭神・経津主大神は、共に天孫降臨に先立ち、先遣隊として鹿島から地上界に降臨し、それまで日本を支配していた大国主神から国譲りの約束を取り付けた事で知られる。
また両社共に「日本神話最強の武神」、「勝利の神様」と呼ばれ、現代でも多くの武道場に「鹿島大明神」と「香取大明神」の掛軸が掲げられ篤く信仰されている。
更に、香取神宮と鹿島神宮には、「要石」という地震鎮めの石があり、この石は地下深くの鯰を共に抑えつける事により地震を収めていると伝わる。
今、地震や水害など災害が続いている。

古来、日本民族は、森羅万象全ての自然界に八百万の神が宿っていると知り、自然への畏怖の念を忘れる事は無かった。
かような時こそ、我々は先人に倣い、民族の心を思い出し、日本人が一体となり、神々への感謝の念を新たにせねばならない。