霊山神社へ参拝

南朝で陸奥平定にあたる為、多賀城からここ霊山へ国府を移した北畠親房、北畠顕家、北畠顕信、北畠守親の親子を祀る福島県の霊山神社へ。
私は、この度が初参拝となる。
建武中興十五社の一つで、北畠氏の支城があった霊山の西方山麓の地に社殿が造営された。
山城の跡らしく、小高い丘の上に神社は鎮座している。

神社では、宮司様御令室様のご配慮にて、正式参拝をさせていただき、また、茶菓の接待のお心遣いもいただきつつ、神社の由緒や北畠一族の事蹟について御教授をいただいた。

4月の春季例大祭では、顕家が陸奥国府を開くため義良親王(後の後村上天皇)を奉じ、多賀城から霊山城に入城した際、一族、郎党の家運隆盛、武運長久を祈って奉納した剣舞が伝わったものといわれる濫觴武楽(らんじょうぶがく)が奉納される。

霊山山頂の切り立った岩山に神が宿るという信仰から「霊山」との名が付けられたとの事で、この日も、小雨のせいか霧が立ち込め、非常に神秘的な神々しさを感じ、体の芯から浄められていくのを感じる事ができた。